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様々なアジアの要素がちりばめられているこのホテルだが、ここ4階には日本の要素がとある場所に仕込まれている。その仕掛け人はホテルの印刷物のクリエイティブ・ディレクションを行ったドゥービー・カンパニーの飯島広昭氏だ。
「神戸はかつて多くの外国人が住み、建築や料理、お菓子といった様々な舶来品がこの地を通じて日本に伝わってきました。その中で忘れてはならないのがジャズ。実は神戸は日本でのジャズ発祥の地としても知られているのです。そこで多くの人が目にする場として、トイレにこのジャズのコンセプトを集約させました」
4階はチャペルやバンケットホールがあるため、ホテルの要となるフロア。人の出入りが多いことから、おそらくホテルの中で最も頻繁に利用されるトイレであろう。
チャペルと対角線上に位置するトイレは薄暗い照明の通路にぽつんと存在する。まるでジャズバーの一角に迷い込んだような錯覚を覚える。トイレに足を踏み入れるとその中には、レコード会社のロゴやミュージシャンの写真などが取り込まれたポスターが額の中に飾られている。レトロ感を感じさせる緑色のタイルに浮かぶポスターを眺めていると、まるでジャズが神戸に入ってきた頃にタイムスリップをしたような気分だ。ちなみに他階のトイレの壁面には竹や花のイラストを使用しており、4階のみが異なるコンセプトを持つことが伺える。
「これらのポスターのテーマは『伝統』『意匠』『革新』。昔の雰囲気を活かしながらも、現代の要素を取り込んだ独自の再編集を行いました。」(飯島氏)
それぞれのポスターには「オリエンタルホテル」の文字やロゴが入っており、鮮麗されつつもどことなく懐かしさを感じさせるデザインで統一されている。
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