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藤巻 僕ね、最近、植木等さんの「無責任男シリーズ」のDVDを買って見直してるんですけど、あまりに笑いの内容が深くて、社員に「これが笑いだ!」と見せてまわってるんです。
インディゴ 中学の時、マドラ出版の広告学校に通っていたんですけど、そこでもどのクリエイターもクレイジーキャッツや植木等さんで盛り上がってましたね。いまだに魅力的なのはすごい。
仲佐 確かに、植木等は最高。それと森繁久彌の『社長繁盛記』というのが面白くてね。伊勢志摩にお妾さんと行く時の列車のインテリアなんてものすごく豪華。なんで今の列車はあんなにさっぱりしちゃったんだろうと思うぐらい。
藤巻 あのシリーズには、日本の文化と笑いの要素がすごくつまっていると思う。現代人こそ、見るべき作品だと思いますね。
野田 そういえば、マッキーがずっと僕に「本を読め」って言ってた白州次郎さん、キテるねー。
藤巻 うちの叔父がひいきにしてた京都の「お染」というクラブが白州さんの行きつけだったらしくて、子どもの頃から白州さんの話は聞いていたのよ。彼は、よくも悪くも中途半端じゃないところがすごいと思うね。
仲佐 日本を思う気持ちが違う。国士だよな。
野田 こないだね、ウォールストリート・ジャーナルの記者の知人が「日本をどう思う」って聞くから、日本の素晴らしさを説明したの。飯もうまいし、ちょっと行けば海も山もある。日本じゅうで桜は咲くし、新幹線が1時間に7本も出ていながら40年間事故率も低いし、財布を落としても8割が戻ってくる。世界160ヶ国探してもこんな国はないよ。でも、一緒に行った知り合いは「日本はダメだよ」と一言。その瞬間から2時間、激怒してたね。「祖国愛がない人は適当に留学して外国かぶれになって、帰ってくると日本をバカにするけれど、そんな資格はない!」って(笑)。
藤巻 僕も豊も祖国愛の塊だもんな
野田 本当にそう。僕ね、裏から「“ようこそ日本”キャンペーン」をやろうと思ってて。まずは成田や関空の入国管理の人を笑顔にすることから始めたい。絶対日本の第一印象よくなるじゃない。それだけで、トランジットだけじゃなくて、一泊しようかなって思うよ。
藤巻 確かにね。笑顔って基本的なことなのにできていない会社が多いよな。ダメな会社ほど笑顔がない。
野田 僕なんてね、イミグレーションに「ただいま」って入ってくるからね。行く時は「行ってきます」。びっくりされるけど(笑)。
藤巻 相変わらずキレ味いいなぁ。進化しまくってる!
野田 どんな人に会っても瞬間笑顔。免許証やパスポートの写真も笑顔マストにしたい。パスポート写真が笑顔だったら、行く先々で皆いい国だなって思うよ。日本に来る年間700万人の旅行者の数もいっきに10倍になるよ。あとさ、もしも僕が都知事になったら、まっさきに街をきれいにするね。しかも公衆トイレをめちゃくちゃキレイにする。そうだ、マッキー、いっそ都知事になって東京を祖国愛で包んでくれない?
藤巻 そういう客目線って政治家にも必要だよな。都知事ね・・・こないだ、映画にもなった「エメラルド・カウボーイ」の早田英志さんから「一緒に石油を掘りましょう」って言われたばかりなんだけど(笑)。今は、生活産業の分野から祖国愛を啓蒙していきたいね。イトーヨーカ堂でも、日本の伝統工芸を使った商品のラインナップを充実させてるところなの。
仲佐 そういえば、話変わるけど、野田って安藤忠雄さんに文句言ったんだって?
野田 直島のベネッセハウスとか表参道ヒルズは、ライティングも搬入導線もよくない・・・etc.とかね。確かに言いました。
仲佐 世界の安藤にダメ出しするお前はすごいな。
藤巻 でもさ、一番大事なのは好きか嫌いかをちゃんと言えることだよね。僕もそれでクライアントを失ったり出入り禁止になったこともあるけれど、正直に生きることが国をよくすることにつながる。「国士」としては、まずはそこから日本をよくしたいね!
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